路上文化遺産データベース:路上文化遺産データベースについて
路上文化遺産データベースは、マンホールや制水弁などの蓋をはじめとした、路上に存在する文化的価値のあると思われるもののデータベースです。
設立趣旨
路上文化遺産データベースの目的は、蓋や看板など路上で見られる設置物・構造物の中で、文化的価値があまり認められていない、或いは広く知られていないものの価値を世間に広めることです。
上水道や下水道の蓋、電線の地中配線の蓋など、現在マンホールや制水弁の蓋は人の住むところであれば至る所に設置されているため、決して珍しいものではありません。そのため、一部の愛好家を除いて世間の興味もほとんど無いと言ってよいでしょう。しかし、そういった蓋の中には、戦前や大正時代に設置され、現在も現役で利用されているものも存在します。それら希少性の高い蓋は、その土地の歴史を物語る貴重な文化遺産であると思います。他にも、郵便ポストや道路標識、看板など、我々の生活に密着しその存在が当たり前なものの中にも、文化的価値があるにもかかわらずその存在があまり広く知られていないものがたくさん存在するものと思います。
ところが、こういった文化的価値があるものは、その希少性ゆえに数が少なく、探し出すことは非常に困難です。そのため、文化的価値があるにもかかわらず世間の目にふれることが少なく、その価値が議論される前にその存在すらあまり認識されていないのが現状です。下水道や道路の工事が行われ、誰にもその価値を認められないまま撤去・廃棄されてしまったものも多く存在するものと思われます。
書籍やインターネットを通じ、個人愛好家や団体がそれぞれ情報を発信することもありますが、誰でも参加・編集ができ、これらの情報を共有できる仕組みはまだ存在していないようでしたので、このデータベースを立ち上げることにしました。
路上文化遺産データベースで情報を共有することで、文化的価値のある路上の設置物・構造物の存在とその価値を世間に広め、それらの保全を促し、撤去後は地域の史料館や図書館に保管・展示されるようになるのが当たり前になることを望みます。
略称
SCHDB: Street Cultural Heritage Database
運営者
- 運営者:駅からマンホール
- 連絡先:SCHDB@WhiteBeach.org
バナー
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履歴
- 2010年11月17日 運用開始
- 2010年11月15日 Twitterでデータベースの作成を宣言、MediaWikiをインストールする