東京市水道局
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概要
履歴
ギャラリー
ここでは、東京都水道局に掲載している写真のうち、東京市時代に設置された可能性が高いものを抜粋して掲載しています。
阻水弇小蓋
「阻水弇」(そすいえん)という呼称は、現在路上で見られる小型の蓋の呼称としては最も古く、マンホールのふた 日本篇によると昭和11年の仕様書には既に「制水弁」と記載されているとのことだ。ただしマンホールのふた 日本篇では、「弁」と「弇」とを区別せず、「弇」を「弁」の旧字体、或いは異字体として扱っているように見受けられる。実際は「弇」は覆うという意味を持った別の漢字であり、「弁」の旧字体は「辨」・「瓣」という表記であった(※)。従って、昭和11年の仕様書での呼称は正確には「制水弇」だったのではないかと思われる。
※他に「辯」や「辮」、さらに"冠"の意味を持つ「弁」という字自体も現在の「弁」という字の先祖(旧字)にあたるが、水流を調節するという意味は持たないので、蓋にこれらの文字は使われなかったはずである。
制水弇小蓋
「制水弇」と書かれた蓋には、右書きのものと左書きのものとの2種類が存在する。さらに、同じ構成の蓋でも紋章の大きさや文字の形など細かな違いも見られる。一般に、文章の左書きは戦前の1940年頃には既に浸透しつつあったとのことなので、左書きだから戦後のものだという推測は間違いである。
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